2009年 4月5日・6日 浅草岳山スキー

 5日は、恒例のスキーツアーが行われた。参加者は37名で歩きのみの方が12名であった。旧ホテル大自然館を6時半に出発した。
スキーツアーのルート概略はいつも通りで、白崩沢橋の袂を右に右折し林道に踏み入る。林道終点の平らなところから682左を捲き、860左をへつり、ヤジマナ沢岸尾根に取り付く。およそ980mで傾斜は平となる。さらにヤジマナ沢左岸尾根を登り高度を稼ぐ。そのまま1248の通称アイヨシガッチ(アイヨシ沢の右岸尾根の突き上げ)を経由し、1485mの通称嘉平与のボッチから山頂に至るものである。雪の量は下見の頃に比べると少なくなっているが、あれから降雪があり、意外に減っていない。
 白崩滝で1回目の休憩、860下部で2回目、980で3回目の休憩となった。その後ガスで視界が遮られ、ゆっくり目のペースで1300m付近で大休止待機となった。30分以上待機したがガスは切れず撤退。
 先導として自分が先頭を滑走。もちろん悪雪であったが、アルペン板なのであまり苦にならない。しかし容易ではない。なるべく膝の切り替えしと、ストックを早め早めに突く事でターンのきっかけを作り対応した。参加者も苦戦していたが、百戦錬磨の老獪なイブシ銀のテクニックで、格闘していた。テレマーク板でなくて正解だった。テレマークだったらとても先導は無理だ。
 ホテル大自然館に着いて、しばらくゴールの手伝いをした。ほとんど汁だけになってしまった豚汁を頂いた。

4月5日862下で休憩



 6日、所用を終わらせ、遅めに家を出、8時15分に旧ホテル大自然館を出た。今日はテレマークで攻めてみようと思い、準備する。天気も良く、他のスキーヤーが居ることも考えられたのでシロは伴わない。
 テレマークスキーのシール登行は1年ぶりなので、ディアミール金具より踵が上がらず、歩幅が小さくなってしまい歩き難い。ディアミール金具のほうが踵が上がり、自由度が大きい気がする。
 先行者と思われる長靴の足跡が複数見られた。スパイク長靴のような足跡があるようだが、登山者なのであろうか。 白崩林道でその方々と行き会った。釣り人のようである。まだ沢が開かず駄目だと言っていた。
 白崩林道終点から上の斜面は昨日のトレースが入り混じり、歩き難いと思い、一昨日の杉の植林地の中にむかっているトレースを使うことにした。杉が混んでいるところも、あまり苦にせずとレースは続いており、GPSを使いながら進んでいるものと考えられた。回りが見えず、急登でもありかなり疲労困憊した。
 ヤジマナ沢滝の見える980m付近には1時間30分弱で着いた。休憩し食料を腹に少し収めた。呼吸と心拍数が元に戻ったのを確認し、再び歩き始める。1248には40分後10時20分頃着いた。嘉平与のボッチには10時55分、山頂には11時25分着であった。3時間半程度で着ければと思っていたので、3時間10分は想定外である。
 山頂までは然り雪が付いていて、問題なく登行できた。山頂は少し土が出ていたがいつものことである。浅草岳山頂付近、並びに1000m以上の雪の具合は思ったより少なくないことに驚く。早坂尾根もなかなか良い感じに見えた。
 風が少しあり、寒かったので雨具を着、シールを外し準備した。滑り出しは久々のテレマークスキーなので、感覚が掴めず苦労した。
前岳までは少し登り返しとなる。前岳からの滑走は気持ちよく滑れた。もしかしたら巧くなったのではなかろうかと思うほどであった。1300付近で、コース外を滑ろうとトライしたが、強烈な湿雪で足もをすくわれ転倒。1248からはアイヨシ沢左岸尾根を滑ろうと滑り出すが、まったく意思通りに滑れない。昨日はアルペンターンでスタッフの仲間に絶賛されたが、今日は相当打ちのめされて意気消沈した。巧く滑れない原因は少し解りかけてはいるが、こういった粘るざら目雪に関しては、アルペンターンでの対応が一般化しているのだろうか?今日も意地でもテレマークターンで滑ろうと頑張ってみたが、敗色濃厚でなす術がないといった感じとなった。
 すっかりテレマークスキーへのモチベーションはは一気に下がってしまった。面白くない・・・雪質に左右されてはいけないというのが自分のスキーに対するポリシーだったはず。アルペンターンは自信をむしろ深めたが、テレマークターンはまだまだ色んな引出し技術を多くしていかないとまずいと感じた。

980尾根 至る1248
浅草岳山頂から前岳 前岳から浅草岳
嘉平与のボッチ


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