2010年5月8日 中の又山
小千谷の森山さんと大白川旧ホテル大自然館より歩き始める。白崩沢を過ぎた辺りで除雪のロータリーが止めてあり、そこから先は未だ雪がたっぷり残っていた。
田代平への林道をひたすら歩く。時々馬鹿を言い合うが、私はあまりその気になれず会話は発展しない。この間の桧岳の苦行が頭から離れず、不安の方が大きいためであった。
よしが沢と言う沢に小さな橋があるのだが、そこから林道は登りとなるため、小沢を詰めてショートカットする。木の根山直下の杉の植林地に飛び出る。真っ直ぐ木の根山を目指す。
稜線に上がると風があるためか景色は抜群に良い。田代山方面に向けて稜線を歩き、途中で田代山と丸倉山(1191m)上の鞍部に目掛けてへつる。
丸倉山からは下りとなり、なだらかな広い地形となる。のちに尾根は少し痩せ、左手に1017m三角点を見ながらさらに急な下りとなる。その後、しばらく標高1000m以下の尾根が続き、五兵衛小屋の稜線と中の又山方面への尾根ジャンクションとなる。五兵衛小屋まで行くつもりだったが、取りやめショートカットで919p左鞍部に取り付く。
過去、幾つかのホームページを調べていると、五兵衛小屋から踏み跡があると記載されていた記事を思い出す。919p目掛けて薮に入ると、やはり鉈目が見られ、道型の地盤はしっかりとしていた。矮小のミズナラがメインなので多少薮っぽくなっているものの、薮の範疇には入らない。
尾根は曲がり、軽いアップダウンを繰り返す。尾根は次第に岩になり、光明山のような雰囲気になってくる。そのままうっかり行くと道は途絶え先が見えない岩になっており、捲いて通過する。鞍部を過ぎ、ふたたび半薮尾根を登ってゆく。その後も、雪提が切れている箇所は薮に入るが、かなり上近くまで鉈目はあった。
次第に雪がコンスタントに踏めるようになり、山頂が近いことを知る。偽ピークみたいなところを過ぎほんの少し歩くと、山頂があった。山頂には、金属製の郵便ポストのようなものとそれに備え付けられた小さな鐘があった。
何も無ければここが中の又山なのかさえ解らない地味は山頂である。しかし、回りにはまったく人工物のない、極めて原始が残る地である。
行きは7時間15分掛かった。帰りは、丸倉山への登り返しがあるため、さほどコースタイムは稼げない。山頂では記念撮影をしたのみで直ぐ返した。
コース全般、さしたる急登もなく、距離は長かったが疲労度は少ないと感じた。
旧ホテル大自然館4:45 田代平林道ゲート5:05 よしが沢6:30 木の根山(1046.8m三角点)7:25
丸倉山(1191.3m三角点)8:30 発8:35 五兵衛小屋右919p下10:05 中の又山12:00 発12:05
949左尾根JC12:35 五兵衛小屋右919p下13:20 1066p14:50 発15:00 丸倉山(1191.3m三角点)15:40
田代山〜木の根山稜線16:10 よしが沢16:50 旧ホテル大自然館18:40
田代平林道途中のブナ林 |
丸倉山より守門山塊 |
五兵衛小屋〜中の又山間の奇怪な岩尾根 |
小千谷の森山さん・前方正面は通称大倉山 |
中の又山頂の鐘とスナップに収まる浅井 |
中の又山山頂から丸倉山・守門山塊 |
中の又山山頂から毛無山・矢筈岳・青利岳 |
五兵衛小屋付近から中の又山を振り返る |
丸倉山の突端尾根 |
丸倉山から西日差す守門山塊 |
田代山付近から下降中の田代平と湿原中央の沢 |
田代平の新緑、未だ少し早い。 |
途中林道の新緑 |
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