2011年4月17日 守門岳田小屋稜線まで

 午前中は部落の総会があり、外出は出来なかった。
 昼ごろより、猟友会から誘いがあり、熊狩りの下見に行こうと言うので出かける。
 リフトで上まで上がり、そこから歩くことになる。日曜日ということもあり、多くの登山者とスキーヤーがこちらからも登ったようである。土曜日に宿泊された方々もこちらから登っているはずであり、どこかで行き会うであろうと思っていた。
 それにしても、雪が酷くざくれている。この時期であれば、もう少し締まっていて良い筈なのだが、長靴だけでは本当に歩きにくい。
 755三角点付近で、若い6人パーティーに会う。若いと言っても、若者ではないのだろうが、こういう業界では若いとされる年代であろう。とにかくファッショナブルだ。これからの登山は、ファッショナブルでなければならない。もちろん、私も、長靴にスパッツ(900円)、ピッケル代わりの倅が使っていた大回転用の曲がったストック、バンダナ代わりのタオル、子供が使ったお古のザック、手袋は軍手、一番高価な道具はスパイク長靴の7000円(だったもの)、っていうか、これが自分流の出来る範囲のファッションなのである。このことに関して、大いに笑っていただいて構わない。
 急登直下で、今度は私達よりやや年上っぽい、男性と元ギャルが下ってきた。この方々もびしっと決まっている。どんな事にも言えるだが、道具を一流にすることによってスキルはある程度アップされる。つまり、道具に金を掛けれない私などの場合、登山等のスキルアップはあるライン以上は望めないということになろう。

 田小屋稜線に上がりあちこちを眺める。熊に関しては、まったく気も無いようである。まだまだ白一色であり、後10日ほど掛かるであろうか、熊が活動を開始するには。
 双眼鏡で毛猛山塊を見ると、足沢山から太郎助山間の稜線は雪がびっしり着いており、クラックの気配すらもない。太郎助山直下はいつもの事ながら剥げ部分はあるが、いつもの年に比べると随分白い。毛猛山への登りの雪に着き具合であるが、かなり多い・・というかまだ真っ白である。
 3時半になり引き上げようと連絡が入る。
グリセードでがんがん下りたいところではあるが、まったくザクレ雪でわりと時間が掛かる。
 スキー場は、電気の自主規制なのか3時半で営業を終了をしたようで、誰も滑走者や係員は居ない。ゲレンデも、強烈なザクレ雪であり、歩きにくかった。

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