2011年 川地山塊 魚止山以遠1066p先ジャンクションピークまで

 6日の午後、用を終え、室谷に向かう。幸い室谷洞窟から先も除雪がされてあった。346下の広場に止める。1台関東ナンバーの車があり、ダムの近くのカーブに1台あった。
 夕方のお勤めだろうか、木の梢で大瑠璃がさえずっている。ハイボールの500をあけるが中途半端なのか眠気が来ない。それに毛布を忘れ枕代わりにならず、薄い眠りで目が覚め目が覚めを繰り返す。午前1時頃だろうか2時頃か1台車が到着し、ごたごたしていたが静かになった。
 3時に携帯の目覚ましがなり起床。この時点で既にモチは低下。このまま御神楽か粟ヶ岳へでも鞍替えしようかさえ思う。しかしながらあくまで偵察という主旨で向かう事とする。途中で不安になり、2回ほど用を足したり地図の方向をチェックする。1時間弱ほどしてようやく林道の終点らしき地点へと到達。どうやら夜中に来た人は先に出た模様だ。前日の足跡と数時間前の足跡で、取り付き箇所を間違うことなく取り付く。
 それにしてもこの山、怒涛の登りが続く。しかし、ふみあとは確りしており迷う事はない。それに目印もふんだんにある。先行者はかなり山歩きに長けている御人と見る。へつり跡など見事であった。
 偽ピークのようなものがいくつもあり、未だか未だかと登ってきたので一度軽く休憩したものの、ほとんど足を止めずに魚止山まで来た。
 魚止山がとりあえずの目標ピークだったので、どうしようかと思ったが、何しろ出発が早い時間帯であったので時間があり過ぎる。
もちろん、矢筈を踏むことも視野に入れての早出であったので、この先を進む事は想定していた。
 とりあえず回りの画像を撮り込もうとデジカメを作動するが、電池はあるのに作動しない。何度かやってみるが駄目なので、しかたなしに質は最悪だが携帯で撮る事にした。
 向かいのピークから登山者が下ってくる。挨拶を交わすと昨日そのピークで野営し帰るところだという。先行者は矢筈山岳会の方らしい。5時に野営場で行き会ったというから2時半頃スタートしたのだろう。夜中に来て直ぐ出発したのだ。
 一つ目のピークまでは雪はべったりだったが、そこから先の1055、1066と雪はほぼ無く、かなり嫌気が差してきた。藪は強烈ではないが、細かいアップダウンや急傾斜な岩場などで帰りの事を考えるとますますモチは低下した。さらに下りの部分での体調が思わしくないのか思ったより回復できず、途中で大休止する。
 一応、三叉路尾根分岐まで何とか行ってみようと向かう。ここで再び大休止し、折り返すことを決める。時間的な余裕はあったが、初めての山塊であり、心が折れたし健康上の不安も多々あり、他者へ迷惑をかけぬ為撤退を決める。双眼鏡で前矢筈から下ってくる先行者を確認。最後っ屁ならぬ最後の断腸の想いをちらりと感じる。
 魚止山からの下りで、生意気にグリセードをやったりしたが、かなり怖かった。ミスったら下まで転がりそうだった。やっぱりアイゼン要るな、この山塊。一応念のため山菜用金カンジキは持って行った(使わなかったが)が、爪が鋭利なアイゼンが欲しくなった。

大砂防ダム3:20  林道終点4:20  魚止山6:20  6:30  1066p8:00   三叉路ジャンクションピーク8:20  8:30
魚止山10:00  10:10   林道終点11:15  11:20   大砂防ダム12:10

駒形山
行ってきたぞー・・・と言えなくて悔しいな、やっぱり。
林道から見た魚止山
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