2011鬼が面山山塊除草記録
今年は7月の下旬に各地で豪雨が発生し、各所の崩落などがあり、252号線も8月中は完全封鎖されていた。
本来なら、8月中に除草作業を終了しなければならないのだが、9月を1週ほど過ぎ、様子を見に行った結果、入れるということが解り、9月10日から入山した。
9月10日
六十里登山口まで車は入れず、その手前1kmのところのゲートの手前広場に車を停車。7時20分頃から歩き始め、7時30分より登山道に入る。吹き峠分岐には9時に着く。
刈払い機の刃を取り付けたり燃料を入れたりし、9時30分より作業を開始。
昨年より刈り払い時期がやや遅れ気味であり、単独なので思ったより時間がかかる。実労は5時間40分で何とか南岳まで到達できた。
16時45分、南岳を出発。マイクロ中継局下ヘッデン使用18時15分頃車のところに到着。
9月17日
三連休のすべてを鬼が面山の除草に費やし、何とか終了させる予定で作業に望んだ。
今回は奥のゲートには施錠がなされておらず、六十里登山口まで車で入ることが出来た。
車がどの辺までは入れるのか知りたかく、どんどん入っていくと、最終的に田子倉ダムまで行くことができた。しかし、後に人づてに聞いた話では、只見町までの九十九折部分がかなり崩落しており、只見町までは行くことができないとの情報であった。
折り返し、7時20分に六十里登山口を出発。途中の担当外の山道も手が入っていない箇所があり、そこも刈りながら登ったのでかなり時間を要し、11時少し前にようやく南岳に着いた。
南岳を過ぎ過ぎ、鬼が面山の前衛ピーク付近の小枝がかなり繁茂しており、作業はなかなかはかどらなかったが、天候もさほど暑くなく根気よくじっくり刈ることとした。
もう少しで鬼が面山山頂まで行けるところであったが、17時を回ることも考えられたので途中で刈払い機をデポすることにした。
16時30分で作業を終了し、45分に出発。19時ごろ六十里口に下山。この日もヘッデン使用。
9月18日
前日飲酒し過ぎ、体調は悪く、強烈な暑さで大汗をかきながらマイクロ中継局へと登る。
この日は7時10分に六十里登山口を出た。10時15分頃鬼が面山手前に着き、のろのろと作業を進める。
約1時間作業するも息切れと暑さでリタイヤ。藪で1時間ほどやり過ごし、再び作業。しかし、30分後に再び藪へと撤退。
日が翳ってから作業することも考えたが、この体調では無理と考え、わずか1.5時間の作業だけで帰ることにした。
14時に現場を出、無理せずゆっくり下り17時15分に六十里登山口に着いた。
この日はヘッデンを使わなかった。
9月19日
体調に不安があったので、ゆっくり進む。六十里登山口を7時20分発。やはり体調は思わしくなく、天気も霧雨でテンションはさらに低下。
刈払い機をそのままにしておけないとの気持ちが強く、現場に行っても最悪作業無しで刈払い機を下げるだけでもよしとする考えに変わっていた。
現場に着くと、冷ややかな風もあり、少し作業をしてみようと思い作業を開始。重い荷を背負っての作業は厭なので、ザックを置いたまま、連続2時間刈り、村杉沢ガッチ直下まで到達。
体調もほぼ従来どおりとなり、ザックを持ちに先ほどの場所まで戻り、再び村杉沢ガッチまで刈り払う。
この日はようやく3時間作業することが出来た。
村杉沢ガッチでは風が強く霧雨の粒も大きくなり、さらに奥へと作業を延ばすことも考えたが、刈払い機を下げなければならないこともあり、さしあたって決まりの良い村杉沢ガッチまで到達したということで帰路に着くこととした。
14時20分村杉沢ガッチ発、17時15分六十里登山口着。ヘッデンなし、最後はかなりいい降りとなる。
9月24日
少しでも早く現場に行き、少しでも早く刈り払い作業を実施したかったので、この日は五味沢から入ることとした。
崩落地に手前に車を止め、地質調査を行ったモノレール跡から入るが、途中でボーリング工の行き止まりとなり再び前に伐った所に入り車道に出る。
全重量15kg超で開き直りながらゆっくり進む。こまめに休憩し、桜曽根には2時間10分掛かり、ジャンクションにはさらに2時間10分掛かった。
11時25分より、鬼が面山縦走路への画像を撮りこみ作業を開始。休み無しで2時間刈りザック回収。再び今度はザックデポ後2時間休み無しで作業、ガス欠まで刈り払う。
15時45分に作業をやめ、エンジンはある程度冷えるまで待機、機関部に覆いをして16時に現場を出る。
出来れば前岳のムジナ沢ガッチの鞍部まで刈り払いたかったが、その手前までとなった。
16時25分に前岳ジャンクション、17時35分に旧ネズモチ平登山口、19時に崩落地着。車道歩きではヘッデンを使わず、崩落地の傾斜部をへつる時に少し用いた。なお、崩落地は裏手の山道を用いなくても十分崩れている部分を伝って歩けるしステップが刻まれている。
9月25日
同じルートで行くこととするが、帰りは六十里下山をも視野に入れて考えていた。
朝は少し早めの5時50分発、昨日より1時間早めに出る。さらにネズモチ道から入ることとし、ジャンクションには9時10分着。20分発。
現場着は9時45分に着いた。
荷物を一旦下に降ろし、再び機械のところまで戻るが、なにやらやたら呼吸が荒く、暑さが堪えてきたと感じる。かなり早めに機械を振り、10時10分に作業を開始し11時40分にムジナ沢ガッチ到着。再びザックデポ地まで戻り休憩と飯にする。
休憩後も全く疲労が取れず、かなり休憩時間をとり、12時40分より再び今度はザックを背負ったまま刈り始める。この時点では村杉沢ガッチまで行けるかどうか解らなかった。
一気に2時間半連続で刈り、村杉沢ガッチ手前鞍部までようやく到達した。15時。少し休み、小1時間奮闘し、およそ16時に村杉沢ガッチに到達。
16時10分に山頂を離れ、17時5分に南岳、マイクロ中継局から下はほとんどヘッデン使用した。
途中藪に光るものが居り、少しびくついたが狸かなにかの目の反射であったのだろうと思う。18時25分に六十里に着いた。
家族の迎えで、再び五味沢崩落地まで行き車を回収。
布引道1日、ネズモチ道は機械不具合で1回多く出向いたのを数えれば3日、鬼が面山山塊は六十里から4回、五味沢から2回入り、トータル10日要した。
最高に条件が悪く、かつ体調も疲労度が高く、困難が続いたが、ようやく除草の苦しみから開放された日であった。
浅草岳田子倉方向のガス |
夕映えの人気のない国道とエメラルドグリーンの田子倉湖 |
南岳から見る只見町の低山群 |
南岳からの浅草岳の勇壮な姿 |
南岳からの田子倉湖の霧 |
村杉沢ガッチからムジナ沢ガッチ前岳にかけての除草完了状況 |
村杉沢ガッチから鬼が面山方向の除草完了状況 |
村杉沢ガッチよりムジナ沢ガッチ方向の除草完了状況 |
南岳より除草作業工程を振り返る |
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