2013年5月8日 太郎助山

 お客様と共に毛猛山に向かった。
天気は徐々に良くなるとの予報であったが、肌寒く足沢山の突端尾根からは雪が見え始め、次第に潅木の霧氷でずぶ濡れになる。
当然ガスも濃く、尾根の脇の雪を拾いながら足沢山に向かうが、視界が無いため慎重になる。
ようやく足沢山に着く。今頃であれば三角点がしっかり見えているはずなのだが、まるで雪を被っている。

足沢山をたち、やはりガス。雪は十分あるのだが、トラバース等慎重に行うため時間はかかる。
途中の霧氷は、まるで季節感がない。

太郎助山直下の急登の薮は枝が霧氷や雪で覆われ、進路を塞いでしまいなかなか進まない。
最大の急な部分は、巨大な雪提があり、新雪約5〜10cm、風の吹きさらしは粗目の氷雪となっており、降下の際の心配が頭をよぎる。
ただ、ガスであっても、太郎助山は過去二桁は来ているので、雪提の張り出しや斜度など、およそ掴めている為、ガス自体は怖くなかった。
過去最高の時間を掛け、太郎助山に着いた。

百字ヶ岳方面

太郎助山山頂から百字ヶ岳方面はガスでまるで視界が無かった。残念ながらここで折り返すとの決断をする。
長年、毛猛山に恋焦がれていた方々は断腸の思いを口にしたが、一刻も早く安全地帯に下降することが先決であろうと考えた。
 太郎助山直下の急登下降はスコップでステップを刻んだり、短いロープを用いたりしなんとか危険箇所をクリア。
そのうちに徐々にガスが切れ、見おぼえのある景色が現れ始めた。

足沢山への稜線
守門岳
檜岳
足沢山直下から太郎助山
足沢山直下の新緑

雪を拾う・・と言うことに関しては、豊か過ぎるほどの雪があったが、粗目で冷え始めたところに新雪が被った状態であり、かなりのタイムロスがあった・・などなど、数えればきりがないくらい悪条件であったと言える。
人様をお連れするには、やはり1日では無理があると痛切に感じた日である。

発4:15   564p 4:55   762p5:40〜5:50  足沢山8:00〜8:10    太郎助山11:30〜11:35  足沢山14:20〜14:45  着17:35

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