2013年9月8日八十里越え単独

家の者に送ってもらい、6:20吉ヶ平発。予報通りかなりまともな雨。
雨の中、山に向かうのはいつものことだが、1日濡れたまま行動するのは好きになれない。
番屋山分岐までの間はさほど草が多いと感じなかったが、分岐を過ぎて、かなり条件は悪いと予想された。
杉の大木が立ち並ぶ暗い森ではしっかりとした山道であったが、それが終わると草薮はかなりシビアになった。
鉈で草を刈るが、効率が悪く、大きめの草のみ処理する。
赤布も所々付けたりし、1時間20分ほど掛かり椿尾根に着いた。
椿尾根から先は、そこそこの原生林があり、わりと草は少なかった。
道標の周辺は良く手入れがなされているようだったが、そのほかの山道そのものは、春先に少し刈った痕跡があるものの、ほぼナチュラルな草薮となっている。
特にアカソ・クロバナヒキオコシ・ノブキが滅法な勢いで伸びており、足元さえ見ない部分が大変多い。
椿尾根から少し行った高捲きのところで、虎ロープが老朽化していたので1本垂らす。
火薬跡から先の下り道には、細かに目しるしテープが巻かれ解りやすい。雨の中のブナ沢の渡渉もほとんど水量は普通であり、目印通り進めたが、新しい草がかなりの勢いで伸びていた。
ブナ沢先の、2011年の水害による大崩落現場には、数10mに及ぶ虎ロープの順路が敷設されていた。しかし、草はほぼナチュラルであり、どうも奇妙だった。
桜の窟から先の辺りから、えぐい草薮となり、殿様清水から上部の日当たりの良い草地ではオオイタドリやシシウド、名前を忘れたがつる性の植物などの大ジャングルとなっており、心が折れかかる。
木がある山道が老朽化してきても、踏み跡程度が推察できるのだが、こういう草のみの藪は難しい、というか解らない。
見覚えのある地形を頼りに何とかその部分を抜けることが出来た。
鞍掛峠の手前でもう1本虎を垂らす。
鞍掛峠まで6時間10分。そこから先も除草はなされていないが、殿様清水上部の草薮に比べると高速道路並みに思えてくる。
しかし、小沢が抉られた場所には2本虎を垂らした。これで一束虎を消化。赤布は腰にぶら下げてきたが、途中の激草薮で落ちてしまったようだ。
田代平、13:35発。木の根峠は14:30
木の根峠の手前の激草薮は昨日処理したので、物凄く歩きやすい。

木の根峠から松ヶ崎までの間に、抉られた小沢の渡渉が2本あるのだが、2本目の沢の右岸取り付きのステップが洗われほぼ平らになっており、ピッケルで削ってみたものの硬く、どうしたものかと思ったが、沢を数メートル上がったところから右岸側へと取り付くことが可能であった。
 福島側の山道は除草が行き届いていたが、ステップがほぼ無かったり目印がアバウトであったりしたので、それらを補いながら大麻平に16:50着であった。
時間は掛かったが、途中作業もあり、その分遅れたと思う。

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