2015年4月16日 浅草岳山スキームジナ沢滑走 |
浅草岳山頂から前岳 |
山頂から早坂尾根 おそらく入叶津からの山頂直下ルートはかなり雪が残っていると考えられ、早坂尾根を利用したツアーは十分可能と考えられる |
久々にムジナ沢を降りてみたいと考えていたのだが、かなり昔のことなので、滝の位置が少し心配であった。
さいわい、先行者三名が前岳からムジナ沢源頭に滑走した跡があり、それを辿ることにした。
標高1000以上は幾日か前の新雪があったとようで、あれほどの急斜面でも急ブレーキをかけたようで滑走性が極めて悪い。
あまり格好良くないが、安全を考慮し、ツーステップターンで滑走する。
10年以上、この源頭に降りたことはなかったが、実にひさびさの源頭である。
前岳直下滑走バーン |
上部を黒くしたピークは嘉平与のボッチであろう |
とにかく、新雪がある区間はことごとく滑らない。こうなるとスキーはただの移動手段でしかない道具と化す。
しばらくすると、ぽっかりと穴の開いた部分が現れた。
先行者はここを左岸側に高まきしている。何でこれだけの穴に高まきしているのだろう?と不思議に思ったが、その下部50mほどの所に滝が現れた。
ずいぶん昔のことなので、すっかり記憶があやふやになっていたようである。
最初に現れた沢の穴 |
これがムジナ沢の滝でした。向かって右斜面を高まきしています |
滝右岸の斜面状況 |
この滝を過ぎると、新雪はほぼなくなり、緩斜面ながらも結構楽しく滑れた。
いろいろと、技術を試しながら滑走でき、いい経験になった気がする。
この滝を少し過ぎると、谷は狭くなり、左岸側が岩状になった場所があり、ここはよく覚えていた場所である。
更にしばらく調子よく滑走していると、昔この辺からトラバースしたような気がするなぁ〜、という場所に着いたが、先行者三名はどんどんムジナ沢を下降しており、どこか良い場所に取り付く場面があるのだろうか?と興味本位で辿ってみた。しかし、沢はいくつか穴が開く場面がところどころ見られるようになり、突然先行トレースが停止し、ツボ足で杉植林方向へと登り返した跡があった。
すべて想定内だったが、やはり昔のツアーコースはしっかりとした意味があったのだとつくづく感じた。
ここからシールを取り出して付けるのも面倒くさいし、スキーを担いでまで必死になりたくないので、そのままだらだらと少しづつナチュラル登行をすることにした。
結局小1時間、登り返し、昔のクラシックルートの一部に取り付いた。
正規クラシックルート下山コースは前方杉植林地右を巻いてひたすら横移動となる |
ゴールはもうすぐ |
最後のヘツリ。ここはまだ十分雪が多い |
今回は、山スキーとしてはあまり楽しいものでは無かったが、新たなる浅草岳山スキーの可能性として、別ルートをたどる企画も十分面白いと感じた。
そもそも、三笠宮殿下が訪れたと言われる昭和30年代に、このムジナ沢山スキールートが定番化されたわけで、それが白崩沢ルートにとって変わられて久しいが、雪の状況に合わせて変更するのも面白いかと思う。
可能であれば、早坂ルートもプラスしたものも企画できればなお良し。
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