1月23日 ネズモチ平管理棟一帯狩猟
7時45分から旧ホテル大自然館を出る。今日はシロを伴っている。岩魚橋付近の積雪は悲惨なくらい少ない。ここから奥は踏み跡はないが、大分古いスノーシューの跡らしきものと、昨日のものと思われるスキーの跡があった。
白崩橋のほぼ中央に棒とロープが施され、これ以上外に出るなという目印らしいものがあった。江戸川区小学生のスノーシュー講座で、立ちガラ岩までのトレッキングの際にこの橋を通過しなければならず、安全のために取り付けたものであろうか。白崩橋を渡ってすぐの所から山へ入る。
やはりブッシュが多く、歩きずらい。雪はもうだいぶ深雪が降っていなく、粗目雪に近い雪であった。従ってざくざくといちいち音がし、猟かは殆ど期待していなかった。ただ、今日を逃すと再び強烈な超深雪の洗礼を浴びなければならず、とりあえず長距離を歩いておきたかったのでネズモチを目指すことにした。
ウサギの足跡は多く有り過ぎてさっぱり解らない。昨日のものや今日のもの、色んな時間帯の足跡が混在し、いちいち確認していたら到底ネズモチまでなどいけない。今日は飛び出し、留まりのみを狙うものとし、足跡はやや新めなモノを確認しながらという感じで歩くことにしていた。全くウサギの飛び出しもなく、あまり居る感じがしないように思われた。白崩沢の上流を歩いていると至近から飛び出し捕獲。大分上に来てしまい、横に歩きながら旧ネズモチ平登山口付近で遠いウサギを少し追う。追っていると別のウサギが逃げる途中で足を止め、そこを狙い捕獲。午前中で2頭捕獲でき、幸先の良いスタートで気分を良くしていたが、予想通りガスが出てきた。展望台を目指していたのだが、解らなくなった。前に急斜面の地形があり、展望台下の斜面か?と思われたがあまりに急すぎる感じで、ここは何処なんだろうと少し焦った。その地形を観察してみると、どうやらそのまま下れば林道のアスファルト終点付近に出る小沢であったようだ。何回も来た事のある地形だから、現在地が解ったが、記憶になければガスが晴れるのを待つしかない。ネズモチ平は、複雑な平らな箇所が多く、解りずらい所ではある。
展望台付近に再び戻り、猟を続ける。あまり脈が無いようで、今度はエコミュージアム近くのブナの二次林が有る小さな山二つを目指す。ここは間に小沢があり、いつもウサギが居るところである。ネズモチ平に来れば必ずここは通る価値があるところだ。案の定2頭獲る事ができたが、それまで先に先に出て、ウサギを飛ばし続けていたシロであったが、今回はシロの手柄が大いにあった猟かであった。シロはウサギの在り処を確信したようで突然ダッシュした。ウサギが居ることなど全く気にも留めて居なかった自分であったが、ウサギが飛び出しを射、獲る事ができた。少し半矢であったらしくシロは喉を噛んでいた。雑種とはいえ止めを刺すことはできるようだ。少し下ったところでもシロのダッシュでウサギの在り処を確認し捕獲できた。その代わり、シロのそういった先走りで随分とウサギを逃がした。
さすがに猟かが4頭あると、ザックに食い込む重さである。ウサギが半矢で、木の穴に逃げ込み何度か捕獲できなかったことが過去にあり、そのために折りたたみスコップも最近持参するようになってから、荷はさらに増えており、なおさら重く感じる。荷のせいもあるが、足が重くなってきた。それでも、シロの先走りを止めなければとシロを諭しながら歩く必要があり、気持ちを切ることなく歩いていく。
下の林道に降りるまで、かなりシロは先走りしウサギを飛ばした。先に行くな、と怒った時は云うこと聞くのだが、すぐ忘れるようで、近くに気配があるともうどうにも止まらない様である。ただ、不思議とシロを伴っているときのほうが獲物が多いというのは、いかにも不思議な現象だ。
7時45分から午後3時まで歩き続けた。
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