2009年9月3日 足沢山762経由ルート途中撤退&711.2経由足沢山到達

 8時半に足沢よりシロと入る。762まではさほど薮も気にならず、順調に歩く。順調でないことの不安は唯一蜂であった。蜂の巣が無いであろうか?と言う不安のみであった。単独の蜂はいたが、集団で徘徊しているものはなく、苦もなく山頂に行けるであろうと楽観していた。
 762を過ぎ、鞍部からやや登りに入ると複数の蜂の唸るような声が聞こえてきた。明らかに一匹ではない。アオハダのような木の梢に幾匹も飛び回っていて、なにやら10匹以上は居ると思われた。巣でも近くにあるのだろうか、あちこちを眺めるがそれらしきものは見当たらない。完全に二桁は居ると思われ、これから巣でもここに作るつもりなのであろうか?蜂に刺されるのを覚悟で向かう気にはなれないし、刺されなかったとしても帰りにまたここを通らなければならない。撤退だ。
 撤退とはいっても、このまま帰る訳にはいかない。足沢山まで行く必要があった。電力会社の鉄塔巡視路を使わせていただき、こんどは711.2経由で至ってみようと考えた。
 鉄塔までは綺麗に刈り払われてあった。鉄塔周辺は一面の濃いチシマザサの薮で覆われ、まるで壁のようになっていた。壁を突き破り雑木の薮へと入り、しばらく徘徊すると鉈目が現れた。程よい空間とヒドのような地形がさらに上へと続き、しっかりとした尾根道へと出た。この尾根道は古くは、黒又ダムの関係で作られたものだと誰かかが教えてくれた気がする。日当たりの良いところは薮化か進み、日当たりが良くないところはまるで登山道状態である。
 国道から歩き始めて2時間強、762尾根の合流部へ着いた。もっと早く着けそうであったが、蒸し暑さと2回線目であり、足も心肺もスムースには動けなかった。
 762尾根合流後、足沢山直下までは薮が酷かったが、さらにその先は道がない・・・と目が丸くなってしまった。そもそも、有雪期はかなり雪が残っている部分であり、人が踏み入る機会は無いも同然である。ただ、ここも官民界の杭が打たれてあり、稀に鉈目もあった。目を皿のようにし官民界作業を思い起こしながら上へと詰めて行った。
 午後2時を少し回り山頂に着いた。ものの5分ほど休憩し、直ぐ下りにかかった。いくらも行かないうちに迷った。3回ほど行ったり戻ったりを繰り返し、ようやく解った。その後は間違うことはなかった。
 あとはひたすら我慢の下りであった。711.2、674を過ぎ、鉄塔への入り口を確認し下った。
沢には白髭草があった。

足沢山から太郎助山 足沢山から桧岳方面
711.2経由尾根 黒又第二ダム
アオハダ シラヒゲソウ

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